恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
扉前から、退かされたわたしは、ペタンと、座り込んだ。
な、なんで……こうなるの……?
これこそ喧嘩だよ……
ごめん……篤斗くん……
余計に悪化しちゃった……
また、みんなに迷惑かけちゃう……
どうしよう……
こんなの初めてだ。
部屋から出る前、わたしに向けた顔……
煌くんのその顔が忘れられない。
どうして……あんな顔……
……?
考えてもわからない……
それより…仲直りできるのかな……?
わたしは、あり得ない位の不安感に襲われ、ただただ泣いた。