恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「来るの早かったね~♪
さすが新しい護衛さん達だ♪」
と、楽しそうに言う篤斗くん。
新しい…護衛さん……?
まさか……もう……?
「あの、新しい…護衛って?」
「あ~、それはね~、前まで学校できーくんと龍が愛依ちゃんの側にいたでしょ?
あれが、僕とこの3人に変わったんだよ♪」
やっぱり…そうなんだ……
煌くんは、行動がはやいな……
「これから、よろしくね♪」
と、手を差し伸べてきた篤斗くん。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
わたしは、篤斗くんの手を握り返した。
「お、元気そうだな」
と、病室に入って来たのは、懐かしい顔。
「鈴江先生!」
思わず、声を上げてしまった。
「なんだなんだ?
そんなに俺に会いたかったのか?」
と、笑いながらベッドに近づいてきた。
先生は、相変わらずだね。
「どこも痛くないか…?」
「大丈夫です」
「それならいいんだが……
倒れる前、何があった?」
先生は、いきなり問診を始めた。
その先生の雰囲気を感じたのか、篤斗くん達は、病室から出て行った。
別に、いてもよかったのに………