恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「多分それってさ……」
と、言い出した篤斗くん。
「………………」
だけど、一向に次の言葉を言わない。
終いには、「やっぱり何でもない」と、結局言わない。
篤斗くん……?
いつもこんなことないのに、おかしいな……と思っていると、今度は、「僕が少しだけきーくんとお話してもいい?」と、言ってきた。
フォローしてくれてるのかな……意味もちゃんと理解せずに、「うん……」と、答えた。
「ありがとう」
と、篤斗くんは、なんだか楽しそうだった。
こっちの気も知らないで………
そんなことわ話していると、また、病室をノックする音がした。
「はぁい」
返事をすると、中に入ってきたのは………
煌くんだった。