恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「煌くん………」
「もう、大丈夫なのか?」
「うん」
鈴江先生がいいって言ってたから……大丈夫なはず。
「なら、帰るぞ。準備しろ」
と、それだけ言うと病室を、出て行った。
やっぱり……なんか冷たい……
「愛依ちゃん……?
僕、きーくんのとこに行ってくるね」
わたしの顔を伺いながら、篤斗くんは煌くんのあとを追いに行った。
はあ……
帰る準備しよ。
わたしは、晴れない気持ちのまま帰る準備を始めた。