恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
煌くんは、タクシーで来たみたいで、帰りもタクシーを捕まえて帰った。
タクシーの中でも、家に帰りついてからも、煌くんとは一切喋らなかった。
煌くんは、怒ってるし……原因もはっきりしないから、わたしからは中々話し掛けづらい。
倉庫での事もまだ怒ってるだろうな……
早く仲直りしたいのに……
それで、あの写真の事とか聞きたい……
なんか……いろいろ上手くいかないな……
と、毎日毎日ぐるぐるした日を過ごし…、いつの間にか2週間が過ぎていた。
それでも、煌くんとは必要最低限の会話しか出来たくて……結局、仲直りはしていない。
倉庫での事も一切触れない。
わたしたちはまだ、前に進めずに立ち止まっていた。