恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
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「ねぇ、煌くん。
一緒に………寝ても、大丈夫……?」
想いが通じたその日の夜。
わたしは、どうしても一人で寝ることが出来ずに、煌くんの部屋まで、足を運んだ。
煌くんは、本を読んでいてそれからわたしに視線を移した。いつもの顔で。
煌くんは、度々本を読んでいる。
意外だけど。わたしも最初は驚いたのを、覚えてる。
でも……本を読む煌くんって…様になっててカッコいいんだよね………
それにしても……煌くんって、表情が読めないよね……何考えてるのか、さっぱりわからない。
そんなことを考えながら返事を待つと、煌くんは本を閉じて、手招きをした。
来いって事だよね…?
わたしは、煌くんのいるベッドに近づいた。
「どうした?眠れないのか?」
わたしの左手を右手でやんわりと握りしめ、聞いてきた。
優しい声色で。