恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしは、その中に無理矢理連れ込まれた。
そして入るなり………
「きゃーーーーー!!!」
静かな屋敷内に、わたしの叫び声が響いた。
もう………いや……
煌くん…助けて………
―――――――
*煌side*
俺は、愛依をマンションに届けてから、ある人物を駅まで迎えに行った。
早くしねぇと……後々めんどくさい。
迎えに来い。と連絡が来ていたのは、倉庫を出る10分前。
だけど気づいたのは、倉庫を出る時だった。
………………
もう……遅いか……?
駅までは、バイクだったら、5分もかからない。
だけど………あの人は、少しも待てない………というか、待たない。
めんどくさい奴だ。
駅に着き、バイクを停めて駅の中を走って探す。