恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「……はあ……お前……」
「何よ!?」
「……勘違いにも程があるだろ………」
と、呆れながら言う煌くん。
「わたし、勘違いしてない」
どこに勘違いしてるって言うの?
「………わかった。
教えてやる」
なに…を……?
「まず、こいつは俺が昔付き合ってたやつでも、関係も持ったこともない。
そんなこと、想像したくもない……」
と、煌くんは、顔を歪ませた。
「えっ……?そうなの……?」
「こいつは俺の兄弟だ」
えっ……!?
「えぇぇぇ!?」
兄弟!?
でも………
「兄弟でも女の人に手を出すのは………」
良くないよ………お姉ちゃんなのに………
「こいつのどこが女なんだよ?」
「え……?どこからどう見ても……」
女じゃないですか………