恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「女……でしょ……?」
えっ……だよね?
絶対そうだよ!!
男なわけ……ない……
すると、いつの間にか立っていたちあきさんが、「ごめんね、愛依ちゃん……」と、綺麗な声で言った。
何が……ごめん…なの?
こんなに綺麗な人が…男なわけない!
だって今、わたし、男の人に触られたら……震えるし……
絶対信じないから!!
と、思っていたら、ちあきさんがわたしの手を掴み……
ちあきさんの……股へと運んだ。
「ごめん……勘違いさせたね?」
さっきとは違う野太い声と、手の感触……
「智秋!!」
「きゃーーーーーっ!!!」
パッシーン!!
今日、2回目の叫び声と、平手打ちの音が屋敷内に響いた。