恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
マンションの家とはまたちがうけど……なんか落ち着くな~。
「そんな突っ立ってないで、ここ……」
と、煌くんは、自分が座っているベッドの隣をポンポンと叩いた。
わたしは、そこにちょこんと腰をおろした。
隣には煌くん。
よくある事なのに……なんだかドキドキする。
「お前……」
わたしと視線を合わせないまま言いかける。
なに………?
待ってみてもいっこうに次の言葉は出てこなくて……煌くんも言う雰囲気はない。
「どうしたの?」
煌くんは、いつも思ったことは言うのに……こんなことないから、逆に気になる…………
「いや……やっぱッ……」
なんでそんなにためらうの…?
言いにくいことなのかな?