恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
も、もしかして……
智秋さんに………
ほ、惚れちゃった……とか………?
綺麗だったもん……惚れちゃうのもわかる。
お兄さんでも、やっぱりそう、思うのかな……
「お前……女の千秋なら……平気なのか?」
「えっ…?聞きたかったのって……それ?」
「他に何があんの?」
じろりとわたしを見る煌くん。
「いや、あ、あの……てっきり、煌くんが智秋さんに……惚れ……「はあ!?んなわけねぇだろ!!」」
言い終わる前に否定した煌くんは、気色わりぃ……と、顔を歪めた。
そ、そんなに…嫌だったかな……?
「それより、女の智秋は……?」
あ、そうでした。
女の智秋さん……か……大丈夫だった。
その前に気が付かなかったし。