恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
あの時と……似た…状況……
だ、だめ!!!
思い出しちゃ………
だって、あの時とは、違う……相手は、煌くん…なんだよ?
あんな人達と、煌くんを……一緒にしたくない……重ねたくない……
「っ……」
わたしは、煌くんを見つめた。
今、わたしに触れているのは、煌くんだって……理解するために……
だけど………
「…っ………っ……」
「っ!!……あ、い?」
首筋から顔を見ると上げ、わたしと視線を合わせた煌くんは、瞳を見開いた。
「なんで……?」
煌くんが、そう言いながらわたしの頬に手を添え、親指で目尻に触れた。