恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
その行動で、気が付いた………
自分の目頭が熱いこと………泣いていることを………
「…っめん、な、さ…い……ごめっんなさ……ぃ」
煌くん……わたし………ごめんなさい。
ひどい…女だ……
「なんで…愛依が、謝る?
悪いのは……俺…だ……」
と、自分を攻める煌くん。
違う……違うの……
「ほんと……は、…嬉し、いの……煌くんっが…わたしに…ふ、触れてくれて……」
だって……久しぶりだったから…
煌くんがキス以外でわたしにちゃんと触ったのは……
「な、のに……わたし……わた、し…き、らくんを……あの人…たち、と…重ねた…」
煌くんは、わたしの手を掴む力を緩めた。
わたしは、その手で自分の顔を隠した。
申し訳なくて、煌くんの顔を見ることができない。