恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
こ、んなの……嫌だ……
大切な……大好きな人を……あの人達と重ねるなんて……
「わ、たし……さい、てっぃだ……
ごめん……な、さい……」
わたしは、何度も何度も……煌くんに謝った。
「愛依……」
そんな中、煌くんがわたしの名前を呼んだ。
だけど、わたしはまだ、顔を隠したまま。
「愛依…俺を、見ろ」
静かな部屋の中に…煌くんの声が響く。
煌くんを……見る……?
わたしは、ゆっくり手を顔から離した。
目の前には……
「彼氏は……誰だ?」
いきなり…どうしたの……?
不思議に思ったけど…質問に答える。
「っらくん……」
「誰が…いる?」
ここには……わたしと……
「き、らくん……」
「目の前のやつは……?」
それも……
「っきらく、ん……」