恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
煌くん……
「わたしも……煌くんにいっぱい…触れたい……それに…煌くんのこと…たくさん…知りたい…」
煌くんのこと……知ってるようで、全然知らないから……
もっともっと知りたい……煌くんのこと……
わたしは煌くんから体を離し、見つめた。
それから…ゆっくり顔が近づいて……唇が重っ………
「おはよ~♪」
えっ…?
何事かと思い、声のした方を見た。
はっ…はい?
「はぁ……」
煌くんからは、深い溜め息出ていた。
部屋の中に入って来たのは、智秋さん。
女装済みの。
「あ、あれ?もしかして……お取り込み中だった……?ごめんね~?気が利かなくて……」
智秋さんは、この通り!と、言うように手を合わせて、申し訳なさそうな顔。
や、やっぱり……綺麗だ……
「ちッ……何のようだよ?」
煌くんは、舌打ちをして智秋さんに来た理由を聞いた。
「そうだった!お父さん達、帰って来たわよ♪」
えっ…?
お父さん達って……き、煌くんの!?
ど、どうしようっ……と、とりあえず………
「準備して、挨拶!!」