恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「てめぇ……そんなに俺を怒らせたいか…?」
煌くんは、ドスの効いた声で智秋さんの胸ぐらを掴んだ。
えっ…どうしたの……煌くん……
「ちょっと……待ってよ…冗談だから」
いきなりのことに智秋さんも動揺していた。
「てめぇは、そんな格好でも…男だ。
愛依に変なことしたら……許さねぇ……」
「わ、わかったわよ……いいから離しなさい……」
煌くんは、智秋さんを掴む手を離した。
「愛依ちゃん、下で待ってるからね♪」
智秋さんは、煌くんには声をかけず部屋を出ていった。
「チッ……」
煌くん……まだ、不機嫌そう……どうしたんだろ……?
智秋さんが去ったあと、ベッドから降りて着替えを始めた。
煌くんの行動を不思議に思いながら……