恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
先生はずばり、言い当てた。
「その様子じゃあ、愛依ちゃんもそうしたいわけだ」
わたしはコクンッと縦に頷いた。
「昨日、何があったかは知らないが………煌と住むには危険が多すぎる。
お前のことだ……どうせ言ってないんだろ」
そう言ってジロリと煌に目を向けた先生。
「………チッ」
煌くんは舌打ちをした。
何のことだろう……
「煌……お前は自分の立場を分かってんのか?
愛依ちゃんを………守れるのか?」
「分かってるし……守るよ、絶対」
煌くんの………立場?
「はぁ………言っても無駄か……
まあ、お前は強いから大丈夫だと思うが……絶対はないんだ。気を抜くなよ」
「分かってる」
二人の間でどんどん話が進んでいく。
わたしはちんぷんかんぷんだ。
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