恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




さっき、不機嫌そうだった煌くんは、智秋さんが部屋から出ていったあと、部屋にある物に当たってた。


椅子を蹴ったり、壁を殴ったり……



わたしが声をかけると、ごめん…って謝って部屋から出て、どこ行ったのかと思ったら、服を持ってきた。



それからはいつもの煌くんだった。



煌くん……あんなに怒るなんて……わたし…何かしたかな……?




でも…今は、普通だし……

わからない……




「愛依…着いたぞ」



煌くんが、立ち止まった。
どうやら、お父さん達がいる部屋に着いたみたいだ。




「お父さん達…どんな人?」



「普通の親父…」




普通って……それじゃわからん!

これは自分で見た方が早い。



獅子戸愛依!いざ、出陣!!



わたしは、部屋の中に入っていった。







< 350 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop