恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
感謝…?わたしに…?
お父さん達が……?
「煌は、君と会うまでは……連絡もしないし…学校で問題は起こすし……終いには、警察沙汰も何回か…ね?」
わたしは驚いて、隣に視線を送った。
そんなこと…一度もない……
わたしが知る限り……
煌くんは、申し訳なさそうなばつの悪そうな顔。
その顔を見れば、きっと本当の事だろう。
「でも、今は、全くない。
きっと…君のおかげだ……ありがとう」
「そ、そんな…わたし……」
何もしてない…のに……
頭を下げられるなんて……
「あ、あの!顔、上げてください」