恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




わたし……大したことしてないのに……


ゆっくり顔を上げた煌くんのお父さん。



「これからも、煌を頼むよ」




そう言って笑った顔は、智秋さんに似ていた。





――――――――――――





あのあと、5人で朝ごはんを食べて、また、忙しそうに仕事に向かった恭哉さんと、葉瑠さん。



名前を呼んでいいと、言われたので、名前で呼ぶことになった。



恭哉さんは智秋さん、葉瑠さんは煌くんに似ていた。


いや、煌くん達が似たのか……




性格も似ていた。
予想とは反対だったけど……



お父さんがクールだと思ったのに……クールなのは、お母さんだった。





それに……葉瑠さんとは、あんまり話せなかったな~。



恭哉さんがずっと喋ってたし。

もしかして、わたしのこと……好きじゃないから……?





と、思ったから、さりげなく煌くんに聞いてみたけど…煌くんは、そんなことないって。














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