恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
女の顔を見ると………一目で目を奪われた。
遊ぼうと考えていた自分を愚かだとさえ思った程だった。
月明かりと、街灯しかなかったけれどそれでもわかるくらい、綺麗だった。
透き通るような肌と、ぷっくりとした小さな唇。
長い睫毛。
多分これを一目惚れってつうのかな………
これが愛依との出会いだった。
体を見てみると、少し怪我をしていた。
打撲のようなあともある。
よく見ると、顔色も悪い気がする。
「はあ………健一のとこに行くか」
俺は健一に電話をかけてから、女を抱き抱え、病院へと向かった。
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