恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
女が起きたら連絡をしてもらうよう、健一に頼み、その日は一人暮らしの家へと帰った。
次の日から連絡を待つ日々が続いた。
中々連絡が来ず、2日経った昼に、イライラしながら健一に電話をかけた。
「おい、連絡しろっつただろ」
さすがにもう、目、覚ましてんだろ……
そう思い、愚痴を零した。
「それが……まだ…起きないんだ」
そう困ったように健一は言った。
まだ……起きない………?
「今から行く」
そう言って、電話を切った。
「愁、わりぃ……帰る」
「ああ、気をつけて帰れよ」
学校だったにも関わらず、抜け出して病院に向かった。
まあ、元々授業は受けてないから関係ねぇんだけど………
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