恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
そして……こう言った。
「愛依……俺には………お前が、必要だ。
お前と一緒にいてぇ……」
俺の本心を伝えた。
曇りのない、真っすぐな思いを。
「煌く、ん………きっらくん………」
すると、泣きながら名前を呼ばれた。
「ん?」
愛依を見ると、
「あっありが、と…………」
泣きながら、でも笑ってそう言われた。
そして、また俺の胸に顔を埋めた。
おい………今のは……反則だろ…………
恥ずかしそうに胸に顔を埋めるのもやめてほしい………
理性がもたなくなりそうだ………
しばらくその体制のままでいると、愛依は泣き止み、いつの間にか…………雨も止んでいた。
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