恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
新しいわたし
煌くんの家
退院当日―――
わたしは服に着替えて午前中に診察を受けた。
鈴江先生には、無理しないようにとか、何かあったらすぐにくるようにとか、週一で病院に来るようにとか、いろんなことを言われた。
それを一緒に聞いていた煌くんは、眉間に皺を寄せ、ものすごくイライラしていた。
何に怒ってたのかはわからないけど………
鈴江先生にお礼を言い、それから看護師さん達にもお礼を言いに行った。
その時に、看護師さん達から、退院祝いのプレゼントをもらった。
嬉しくて涙が出そうになった。
「時々、遊びに来てね」
「はい!」
そんな約束をして、煌くんと二人で病院を出た。
.