恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
煌くんは、慣れた運転で街を走らせた。
わたしも少し慣れてくると、周りを見渡す余裕が出来た。
煌くんのお家………どんなところかな………
そんなことを考えていた。
しばらくして、マンションの駐車場にバイクを停めた煌くん。
「着いたぞ」
ヘルメットを外した煌くんに降りながら、そう言われた。
わたしもバイクから降り、ヘルメットを外した。
ヘルメットをどうすればいいのか考えていると、煌くんがヘルメットを取り、バイクに掛けてくれた。
ああ、そうすればいいのか。
煌くんはバイクにカバーをつけ、マンションの中へと進んで行った。
また、このパターン………
わたしは必死について行った。
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