恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「き、煌くん!泥棒!!」
男の人が2人いた。
わたしは叫んで、煌くんの後ろに隠れた。
「「「はあ?」」」
わたし以外の人はそう言った。
「お前はまた……そんな発想を……」
そう言われ、デコピンをおみまいされた。
「いったぁー………じゃあ、違うの?」
「ちげぇよ。
俺が知らねぇ奴を、部屋に置いとくかよ」
それもそうだ。
煌くんだったら、追い出しそう。
「じゃあ、この人達は?」
知らない男の人を見ると、あっちも不思議そうな顔でこっちを見ていた。
一人は緑色の頭で眼鏡をしていて、パソコンに体向けていた。
もう一人は赤い頭でかわいらしい顔をして、お菓子を手に持っていた。
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