恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「関係ない……?」
煌くんの言葉にピクリと眉を動かした緑さん。
「関係ないと言いきれるか?」
ただ事じゃない雰囲気が、部屋の中に広がっていく。
「最近、煌が学校に行ってないのも、倉庫に来ないのも、付き合いが悪いのも………その子が原因だろ?」
その言葉にはっとする。
煌くん………学校、行ってなかったの?
わたしが………いたから………?
「お前が来ないせいで、鬼翠が乱れる可能性だってあるんだ。
もし、そうなるならその子は鬼翠の重荷になるだけだ」
きすい?って………
わたし……やっぱり……煌くんの………傍にいちゃ……ダメなの?
「愁……お前……なんも知らねぇくせに………勝手なこと……言ってんじゃねぇ」
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