恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「君………記憶が……」
緑さんは言いにくそうに呟いた。
「あ、はい……
ない……みたいです。
身元も……わからなくて……困ってるんです」
少し、おちゃらけて言ってみた。
「ごめん……」
すると、逆に頭を下げられた。
「あ、頭をあげて下さい!
悪いのはわたしなんですから!」
そう言った時、煌くんが横を通ったと思ったら、緑さんが煌くんに殴られた。
「ってぇ………」
「き、煌くん!?」
なんで殴るの!?
「愛依を……傷つけんのは…許さねぇ……」
いつの話してるのよ!?
もう終わったじゃない………
もう一発殴ろうとした煌くんの腕を制し、言った。
.