恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「そういえば、煌くんどこに行ったの?」
「多分落ち込んでたから、自分の部屋じゃない?」
わたしは部屋の場所を聞き、煌くんを捜しに行った。
コンコン―
「煌くん?いる…?」
ドアをノックして声を掛けてみるけど返事がない。
「入るよ?」
初めてなのに、入るのはどうかと思ったけど、心配だったので言ってから入った。
ドアを開けると、昼間なのにカーテンが閉まっているせいか、薄暗かった。
「煌くん……?」
煌くんはその部屋のベッドに腰掛けて、ぼーっとしていた。
多分、わたしが入って来たことにも気がついていない。
わたしは中に入って、煌くんに近づいた。
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