恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
こんなに落ち込むなんて………もしかして……なんかあった?
だとしたら、わたし………言い過ぎた。
ごめん、なさい……
わたしはもう一度煌くんに謝った。
「煌くん……大丈夫?」
「大丈夫……じゃねぇ……」
「えっ?」
なんか……嫌な予感……
「ご、ごめんなさい」
「謝ったって許さねぇ………」
顔を上げた煌くんは、わたしの後頭部を引き寄せた。
そんなことを考えてたら、唇に何やら当たっている。
えっ………
これって……き、キ、キス!?
煌くんの肩を離そうとしてみたけど、男の人の力には敵わない。
息が続かなくて口を開いた瞬間、口に何かが入ってきた。
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