恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「立てるか?」
「多分………」
しばらくじっとしていると、腰は元に戻った。
わたしは、煌くんの上から降りて立った。
「行くか」
そう言って、煌くんも立ち上がった。
「煌くん………愁さんに謝って、仲直りしてね?」
「は?別にあんなんいつものことだ」
「ダメ!絶対に謝って!!」
「チッ………」
舌打ちをする煌くんを引っ張り、二人のところへ行った。
「まだ機嫌悪そうだね」
そう愁さんは言った。
「煌くん、ほら」
わたしは煌くんを、愁さんの目の前まで連れて行った。
「チッ………悪かった」
舌打ちとともに、煌くんは謝った。
そんな煌くんを見て、二人は笑いを堪えていた。
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