恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「ちげぇよ」
「えっ?」
何が違うの?
それに………
「まだ何にも言ってない………」
わかるわけない。
だけど………
「お前の言いたいことは、だいたいわかる。
服買って貰ったっつうのが悪いって思ってんだろ?」
「うん……」
煌くんにはお見通しみたいだ。
「金を持ってないことは、知ってんだよ。
そのつもりで、お前と一緒に住むって言ったんだ。
今日だって、最初から買うって決めてた」
「でも………そんなの……悪いよ……」
煌くんがバイトで貰ったお金………なのに……
「俺がいいっつってんだ。
お前は、甘えてろ」