恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「はははっ」
今度は声を出して笑ってしまった。
気がついた時には、時すでに遅し。
「うっせぇ」
と、オデコをペチンと叩かれた。
「暴力はんたーい」
「こんぐらいじゃ暴力って言わねぇ。
ほら、行くぞ」
煌くんはわたしの手をとり、歩き出した。
スーパーに入ると、煌くんはカゴを取って、その中に次々と食材を入れていった。
そして、いつの間にかもうレジ前。
煌くんって………もしかして………
煌くんはレジをすませ、買ったものを袋に詰める。
わたしもそれを手伝った。
「帰るぞ」
食材を詰め終えて、荷物を持つと煌くんは一人でまた歩き出した。