恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「ねえ、煌くんって……もしかして、料理できる?」
急いで歩き、隣に並んだわたしは、煌くんに聞いた。
「は?いきなり何?」
と、不思議そうに聞いてきた。
「だって、材料とか調べずに選んでたし………食材を袋に詰めるのうまいし」
袋に詰めるのって、結構難しいんだよ。
なのに簡単に出来るってことは、買い物をよくするってことでしょ?
「違うの?」
煌くんの顔を伺うと、照れ臭そうにそっぽを向いた。
「料理は……する」
「やっぱり、そうなんだ!
煌くんって、意外に料理男子なんだね」
「その方が、節約になる」
なんと、まあ。
考えもしっかりしていらっしゃる。
これなら普通に………
「って、それじゃあわたしがいる意味ないじゃん!!」