恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「一週間も寝てんだ。そんなにいきなり動くと筋肉もびっくりしちゃうよ。
それに、煌はまた来るって言ったんだ。お礼はその時で大丈夫」
一週間も寝てたこと、すっかり忘れてた。
こんなに動かないものなんだ。
「ごめんなさい……」
わたしはシュンッとなって謝った。
「そんなに落ち込まなくても心配ない。
これから、一緒に頑張ろう?」
「あ、はい!よろしくお願いします」
お医者さんと目を合わせ、わたしは答えた。
「それよりも………」
お医者さんは、少し言いにくそうに声を発した。
「あの……どうかしたんですか……?」
わたし、まだどこかに悪いところがあるのかな?
心配になり、首を傾げながら聞いた。
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