恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「は?」
煌くんはまた、お前何言ってんの?、とでも言いそうな顔をした。
煌くんが、そんなにしっかりしてたら、………わたし……どうすれば………
「そんなん気にすんな」
「えっ?」
もしかして……声出してた?
「お前の一人ごとはでけぇんだよ。
つーか、またその話かよ………。
俺は出来るけど、一人でするのも大変な時がある。
だから、お前がいると楽になる」
めんどくさそうに、だけど優しく言ってくれた。
「お前がいてくれる意味は、ちゃんとある」
わたしがいる意味…………
短い言葉だけど、心にドスンと響いた。
「わかったか?」
煌くん…………
「うん」
ありがとう。