恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
学校
――――翌朝。
「………い、あっ……」
「ん…………」
「愛依、起きろ」
優しい声と、優しい揺れに気がつき目を覚ました。
「き、らくん?」
「はあ……やっと起きたか……」
ため息交じりに呟いた煌くんに、挨拶をする。
「おはよう、煌くん」
「……はよう(こいつ……無防備だな………部屋に勝手に入ったことも、何も言わねぇし……)」
煌くんの服装を見ると、制服を着ていた。
「煌くん………その格好………」
「ああ、今日は月曜だ。
学校行くぞ」
「そうなんだ……
いってらっしゃい」
じゃあ、今日は一人でお留守番か………
寂しいな………