恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】

学校




――――翌朝。



「………い、あっ……」



「ん…………」



「愛依、起きろ」





優しい声と、優しい揺れに気がつき目を覚ました。



「き、らくん?」



「はあ……やっと起きたか……」




ため息交じりに呟いた煌くんに、挨拶をする。




「おはよう、煌くん」



「……はよう(こいつ……無防備だな………部屋に勝手に入ったことも、何も言わねぇし……)」





煌くんの服装を見ると、制服を着ていた。




「煌くん………その格好………」



「ああ、今日は月曜だ。
学校行くぞ」



「そうなんだ……
いってらっしゃい」




じゃあ、今日は一人でお留守番か………



寂しいな………












< 92 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop