恋するキモチ
「あっ、いた…」

今日も直くんは先に図書館に来ていた

「直くん?」

私は直くんの真横まで来て小声でささやいてみる

直くんは椅子にもたれかかって、腕を組ながら目を瞑っていた

「スースー」

一定のリズムで聞こえる寝息

私は思わず直くんの顔を観察した

さらさらな髪の毛…

長いまつ毛…

そして、綺麗な唇…

私の視線は、直くんの唇で止まった

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