最愛レプリカ
私は夕食をファーストフードで済ませたからいいと断ったのだけれど、津村が強く勧めるので観念した。
津村はミソ、私は塩ラーメンを注文した。
白い湯気がモウモウと立ち、美味しそうな匂いが私達の食欲を促す。
「……美味しい!」
お腹が空いていないと思っていたけど、どんどん食べられる。
私の言葉にオジさんは目尻を下げて笑う。
津村も、だろ?となぜか得意げな笑みを浮かべる。
私は夢中で麺を啜る。
スープが飛び散ったりしたけど気にしない。