最愛レプリカ
緩む警戒心
車でうちまで送って貰いながら、私達は少し会話をした。
正直まだ何か引っ掛かっている気もするけれど、津村に対しては素が出てしまう。
「なんか学校で会った時と感じ違うのな!」
やはり違和感があったのかもしれない。学校では優等生で女らしい私なのに、今は教生にタメ口聞いてるんだから当然か。
「そうかな?変?」
津村は一瞬だけ私の方を見て、すぐに視線を前に戻した。
「変じゃねぇけどさ。今の方が自然な感じがする。」