最愛レプリカ
【私】

津村は姉を知っていた。
私達は以前に会っていたのだ。

津村と初めて会った時驚いた顔をしたのは、亡くなった昔の恋人が目の前に居たからだ。

どうしよう。
上手く整理ができない。

津村は、私ではない『ちぃ』を知っている。

私は『ちぃ』で居られなくなる。


私はちぃ。
私は千晶。
ちあき?

私は誰?


お姉ちゃん……
これがあなたの罰なのですか?
< 80 / 113 >

この作品をシェア

pagetop