最愛レプリカ
「お前、学校サボるなんてポリシーに反するんじゃないのか?」
そう言って津村は私の鞄を手渡してくれた。朋美から預かったそうだ。
私は何も答えられず、ただ溢れ出る涙と鳴咽を堪えることで精一杯だった。
「もう……できない。」
やっと出てきた言葉は、今までの私を否定するものだった。
自分の言葉に失望しつつも、やはり続けるのは無理だと思った。
津村は眉を下げて、悲しそうな目で私を見ている。
「やめるのか?」
津村は掠れるような声で私に聞いた。