快楽の罠~TABOO~
快楽の罠
《今すぐ、ホテルのバーラウンジまで来い》



そう一言告げられて切られた電話。


危険な誘い。


頭の中では警笛が鳴るのに、体は何かを期待して…疼く。





「なに?こんな所に呼び出して」


「隣、見た?」





小声で話す様に促しながら、私を呼び出した男、結城は、隣の席と区切るように立てられているパーテーションを指差した。



私達が座ってるのは夜景が見えるように、窓沿いに設置されてるカウンター。


イスは窓に向かって設置されている。

隣の席も条件は同じ。




少し体をずらして隣を覗いた私は、見慣れた姿を見つけて凍りついた。
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