クールな王子は蜜の味
・・・

そして迎えた放課後。

私は博美と博史と雑談中。

そこへ・・・

…ガラッ。

「おい、チワワ、帰るぞ」

そう言って無表情で言い放った智也。

・・・

私はいち早く、

智也の言葉を感知して、

チワワのごとく、

智也の元へ…・・・・え?!


・・・

私より、一歩早く、

誰かが智也に抱きついた。

・・・

き、君は一体誰?

・・・

「…梨花。お前を呼んだ覚えはないぞ?」

…梨花?

そう言えばこの子、

私と同じクラスだったっけ?

いつも物静かな感じの子で、

あまり目立たないから、

存在を忘れかけていた。
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