クールな王子は蜜の味
今でも、私の事が好きだってこと。

もちろん、心の底から。

・・・

それを聞かされた私は、

簡単に智也の事が許せちゃう。

単純で、バカかもしれない。

でも、

意地を張ってたって、

智也が好きな事は消せない。

ううん、

消したくなんかない。

・・・

私も智也が好き、

大好き。

・・・

「・・・先輩」


「・・・ん?」


・・・

「私、先輩の事が好きで、好きで、

傷ついたけど・・・

許しちゃいます・・・」


「…寧々」


「…フフ、

そうやって、いつも寧々って

呼んでくれるんなら、

私はずっと、先輩の隣にいます」

流れた涙も気にせず、

笑って見せた。
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