クールな王子は蜜の味
私たちはいつものように、

昼休み、屋上で、お弁当を。

静かな時間を、好きな人と過ごす。

本当に至福の一時。

・・・

のはずだったのに。

階段の方から、騒がしい声が聞こえてきた。

それも、

どんどん近づいてくる。

もう、こんな幸せな時間を邪魔するのは、

一体誰だって言うの?

・・・

ドアが開いた瞬間、

私はそちらを睨み見た。

・・・

「・・・」

が、その顔は驚きの顔に変わった。

・・・

皆が王子と言ってるその人は、

私が知っている人だったから。

・・・

その人も、

私たちを見て、

かなり驚いている様子だった。

・・・

その人は。
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