クールな王子は蜜の味
「学ちゃん」


「…寧々」

・・・

学ちゃんは、

女子がうっとおしいかったらしく、

ここに逃げ込んできたらしかった。

でも、

女子が学君を逃がすはずもなく、

後ろを追いかけてきていた。

・・・

驚いていた学君の顔は、

次の瞬間、

何かを企んでいるかのような、

不敵な笑みに変わっていた。


・・・

ツカツカと私たちの前に

歩み寄った学君は、

私に立ち上がるよう促し、

私はそれに従い、立ち上がった。

その瞬間、

女子の悲鳴が、

学園中に響き渡っていた。

・・・

なんでこうなるの?!
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