クールな王子は蜜の味

智也side

信じられねえ、白石学。

・・・

オレと言う彼氏がいるのを知ってて、

しかもオレの目の前で、

寧々の唇を奪った。

・・・

オレ以外にも、

たくさんの女子がいたな。

・・・

寧々がまた、

怖い目に遭わなければいいんだが。

大学受験を間近に控え、

普段は寧々と会う時間が減ってる。

オレが傍にいない間に、

何も起きなければいいんだが。

・・・

そんな不安は見事、

的中する。

・・・

土曜、

今日は、朝から用事で家にいなかった俺は、

午後7時、自宅に帰った。

玄関を開けた途端、

オレのポケットに入っていた携帯が、

鳴り始め、

急いでそれに出た。
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