クールな王子は蜜の味
「離さない。

オレ決めたんだ。寧々の傍にいる。

寧々を守ってやりたいから」


「ふざけた事ばっか、言うな」

学ちゃんの言葉に、

智也が怒る。


・・・

私はそれを止めさせた。


「止めて!二人とも」

・・・

私の大声に、

2人が目を見開く。


・・・

私はそっと学ちゃんから離れ言った。


「私は学ちゃんの事好きだよ?

でも、それは、友達として。

男の子として好きなのは、

三浦先輩だけ・・・

どんな時も、思い出すのは先輩だけ。

今日だって、一番に助けてほしいと思ったのは

先輩だった。震える私が求めたのは、

先輩ただ一人・・・」


私の言葉に、

学ちゃんの顔が歪む。

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