クールな王子は蜜の味
その顔に、私の胸が締め付けられる。

でも、

自分の気持ちは正直に言わなくちゃ。

そうしないと、

相手には伝わらない。

そうでなきゃ、

私を諦めてくれない。


「学ちゃんには、

きっと、もっと素敵な子が、

現れるから・・・

自惚れてるかもしれないけど、

私の事は、諦めて?」


大粒の涙と共に、

その言葉を吐き出した。

・・・

そんな私の肩を、

智也はゆっくりと自分の方に、

引き寄せた。

・・・

「白石・・・

寧々はお前にはやれない。

今は確かに、寧々の事は疎かになってる。

でも、一分、一秒、

寧々の事を忘れる事はない。

それくらい、寧々が好きなんだ・・・

ずっとずっと寧々の傍にいたいから、

一生をかけて、コイツを守っていきたいから、

今だけは、勉強頑張らないと。」
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